外国人技能実習生や留学生を受け入れる介護施設が増えています。家族を支えるため、海外から日本の介護現場で資格取得を目指すという人たちです。日本の在留資格を得るためには、介護福祉士の資格取得が必要です。資格取得のためには介護の実務経験やその準備段階である初任者研修・実務者研修の受講終了が必要です。また、介護福祉士の養成施設での受験資格が得られても、国家試験に合格しなければ介護での就労ビザ申請は不可能です。
受験資格を得るために、働きながら3年以上も日本で下積みをしなければいけないことや日本語習得など、外国人には大きなハードルがあるでしょう。介護の現場では介護士同士のコミュニケーションが大切になります。最も、外国人介護士は若くして故郷を離れて異文化の中で過ごしていることと、日本語の習得などでプライベートを楽しむ余裕もありません。介護現場で介護士同士のコミュニケーションを円滑にするには、休憩時間を活用しましょう。故郷の話を聞く、故郷の味を教えてもらうなど、ちょっとした世間話から始めてはいかがでしょうか。
また、レクリエーションの時間で外国人介護士の国の言葉を教えてもらうことを取り入れていくのも一案です。さりげないコミュニケーションで日本語を自然に学んでいける環境も生まれます。外国人介護士を頼ることで、単身日本に渡ったことで生まれるホームシックなども薄れていくことでしょう。また、つらい実務経験研鑽の時間も乗り越えていく力が生まれます。